スポンサーサイト
- 2020.01.02 Thursday
一定期間更新がないため広告を表示しています
- -
- -
- -
最近、海水がきれいになりすぎて養殖海苔が色落ちして困っているというニュース報道を耳にしました。
海苔の色落ちの発生を抑制する発明であって、河川を通じて海に流す汚水の処理方法について、以前、明細書作成のお手伝いをしたことを思い出しました。そこで、J-PlatPatで検索してみました。
【発明の名称】有機性排水の処理方法及びその処理装置
【特許番号】特許第6522966号(P6522966)
が、
【登録日】令和1年5月10日(2019.5.10)
に特許になっていました。
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
膜分離活性汚泥法を用いた汚水処理装置で生物処理された処理水は、必要に応じてCOD除去等の高度処理が行なわれた後に、例えば河川に放流されて海に流下するが、環境保護という観点で処理水窒素濃度を低い値に調整することが好ましいとは限らない場合もある。
【0012】
例えば、海水中の栄養塩濃度、特に溶存態無機窒素が養殖海苔に影響があるとされており、海苔の育苗期となる冬季から春季に養殖海苔の色素合成に必要な溶存態無機窒素等が不足することにより、海苔の色落ち現象が発生するという問題がある。
…
【特許請求の範囲】
【請求項1】
窒素を含有する有機性排水を、少なくとも脱窒工程、硝化工程、及び浸漬型膜分離装置を使用した膜分離工程の順に活性汚泥と混合された被処理水として生物処理する有機性排水の処理方法であって、
前記膜分離工程で膜透過水として取り出されずに残った被処理水を前記脱窒工程へ返送する第一返送工程と、
前記膜分離工程で膜透過水として取り出されずに残った被処理水を前記脱窒工程の後の工程へ返送する第二返送工程と、
前記有機性排水、前記脱窒工程での被処理水、前記硝化工程での被処理水、前記膜分離工程での被処理水、及び前記膜分離工程で膜分離した膜透過水の何れかの窒素濃度を指標として、前記膜透過水の窒素濃度が目標窒素濃度となるように前記第一返送工程で返送する被処理水の流量を調整するとともに、前記膜分離工程へ流入する被処理水の流量が目標流量となるように前記第二返送工程で返送する被処理水の流量を調整する返送流量調整工程と、
を含み、
前記目標流量は、前記有機性排水の前記脱窒工程への流入量の3倍以上かつ6倍以下の範囲に調整される有機性排水の処理方法。
…
以上です。
中川ネット知財事務所
中川義和